
人が通りやすくするために設けられる“園路”は、利便性のみならずデザインや安全性も考慮して造らなければいけません。
そこで今回は、お庭の景観を構成する園路の舗装材について詳しく解説していきます!
お庭の園路について
お庭における“園路”とは、部分同士をつなぐ小道や通路を指します。
例えば、道路と玄関を結ぶアプローチも園路とほぼ同じ機能を果たしており、スムーズな往来ができるように、歩きやすさや安全性を考慮して舗装材も選ぶ必要があります。
園路に使われる主な舗装材
園路に使われる主な舗装材は、“石材”と“枕木”の2種類です。また、石材の中にも更に種類があるので詳しくご紹介します。
石材
飛び石
飛び石は、昔ながらの日本庭園でよく見かけるスタイルです。日本は雨や湿気が多いので、泥が飛び散らないように天然石を通路に設置していたのが始まりだそうです。

敷石・延段
延段(のべだん)とは、石を敷き詰めてつくられる通路のことで、先ほど紹介した飛び石はに比べて石同士の間が詰まっているので、より歩きやすいのが特徴です。
また、敷き方にも種類があり
➀切石敷(真の形式) ⇒大小の板石を整形に並べる ➁玉石敷(草の形式) ⇒小ぶりな自然石を不整形に並べる ➂寄せ石敷(行の形式) ⇒切石と玉石をを組み合わせて並べる
以上の3つに分かれます。
沓脱石(くつぬぎいし)
沓脱石は、縁先から庭に降りるために置かれる石を指します。こちらも日本の伝統建築欠かせない要素で、踏面の素材には花崗岩や安山岩などが使用されます。
枕木
枕木は鉄道線路を支えるために用いられてきた角材です。素朴な質感やナチュラルな雰囲気が好まれ、戸建て住宅においても取り入れられることが増えています。
素材は、耐久性に富んでいる“栗の木”が基本で、階段のステップや花壇の縁取り・土留めなど幅広く活用されています。
まとめ
お庭の園路に使われる舗装材には、古くから日本で愛されてきたスタイルが多くあります。味のある日本庭園を造りたいは、ぜひ参考にしてみてください!
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